kenair’s blog

修士課程修了後、激務と言われる某コンサルで社畜開始。仕事や仕事以外の勉強について、日々考えていることのまとめ。

答えのない問いを考えられる贅沢

就活生に「御社の理念となっている”◯◯"(言ってしまうとどこの会社かわかるので、未来をつくる的な意味の理念だと思ってもらえれば・・・)について、どういう風に解釈していますか」と聞かれた。

 

そんなこと考えて就職活動に打ち込んだのかすら遠い記憶・・・、そもそもそのような理念があったことを知らなかった・・・かもしれない。

すぐにそれっぽく「私はもちろん考えていました」という顔で、ゆっくり落ち着いたふりをして、現在進行形で急いで答えを捻り出したのが、

 

「データサイエンティストが今ホットな職業として話題にあがっているが、そもそも10年前にデータサイエンティストという職業はなく、今データサイエンティストになっている人は10年前からその職業になるために意図的に準備してきた訳ではない。(少数はいるのかもしれないけど。)

 

たまたまその職業に必要な要件を兼ね備えていたからこそ、今データサイエンティストになっている訳で・・・。きっと理念にある「未来をつくる作業」というのは、同じように10年後どうなるかわからない未来に対して、今どうすべきかという答えを出し続ける姿勢ではないだろうか(ドヤ顏)。」

 

われながら良いことを言ったと思うのと同時に、どうなるかわからない未来に対して答えを出すことは贅沢なことなんだと思った。

そして言ってしまえば、わからない未来に対して予測を企て、その予測のもとに戦略を練っても、予測が外れてしまえば壮大な社会実験の失敗の出来上がり。そりゃ占い師だって未来について責任なんか持てないんだから、一歩間違えればただのペテン師だなと。

 

だからこそ、常に今やっていることについての社会意義を問われ続けられるし、真摯に向き合うために準備をしているのか、ということになるのだろう。

 

だから知的好奇心がなく、また新しいものに対するいい意味での尻軽さがなければ、陳腐化されてしまうのだと再確認。自分をアップデートし続けることに苦を感じない人向きな業界なんだろうなと実感。

社費MBAは産休扱い?!

最近知ったことで驚いたこと、自社では「社費(自費)MBAは産休扱い」になってしまうこと。

職業柄、仕事の受注は社員への指名によるものが多いため、唐突に2年間空いてしまうこと=「仕事に無責任な人」となってしまうようだった。現状ですら先輩のポジションを若手は(部活のレギュラー争いのように)虎視眈々と狙っている。そのため2年もキャリアが空くと、今までの顧客は引き継げないため、また受注するために新規開拓していく必要があるとみたいだった。

 

多分、ルーティン化した仕事を割り振っている部署・仕事なら、2年間抜けてもまたどこかに戻っても居心地は悪くないのだとは思うが…。MBAとは結局、日系企業から外資系企業への片道切符の意味合いとしての強いなと感じた。

 

現在の環境にとても満足しているため、知的好奇心としてのMBA取得であれば、片道切符の2年間よりも、都内で授業を受けられるの欧米系MBAの東京校がとても現実的!

【就活】若者が3年で辞める理由について

「若者はなぜ3年で辞めるか」について、私が今更語るとやかく述べる必要性は全く無いが、就職活動してみて学生目線(社会経験がない目線 )から感じたことを、まとめてた。

 

【1. 現在の就活は、同棲経験のないカップルの結婚】

 

学生も企業もお互いに取り繕った状態でアツアツのまま就職という、ゴールインするカップルの関係に近い。

「一度同棲してみてから結婚を考えよう」の合理性がなく、奥ゆかしいプラトニックな恋愛こそ、日本の就職活動にでさえ美徳とされるのかもしれない。

 ※本来のインターンの目的は「同棲経験を少しでもしよう」というものだけど、数日程度お泊まりするだけでは、真の姿は見えてこない。

悪いことに、少し関係をもったカップルが「私たち何だか相性よさそうだから、将来結婚しましょうね」と(関係をもったゆえの後ろめたさを利用され)他の異性を見る機会を奪われているのではないか。インターンは企業が学生を青田買いする機会になっているのでは・・・。

 

【2.若者が3年で辞める現象はまさに”成田離婚”】

 

昔の日本のカップルは今よりプラトニックであったせいか、異性との初めて長期間の滞在が新婚旅行だった時代もあったらしい。

幸せ気分も束の間、新婚旅行で異性の嫌な所を見てしまう。成田までの帰路であれほど好きだった異性への気持ちも萎え、離婚するカップル(=成田離婚)が少なからずいた。

就職活動における、学生と企業の関係もまさに内定が幸せの絶頂で、そこから下り坂の新卒3年目の成田離婚に感じた。

 

【3.”隣の会社の芝生は青い”を生み出す土壌】

 

学生と企業で、知りうる情報に差(=情報の非対称性)があるため、学生は入社してからでないと企業の真の姿が見えてこない。そのため辞めて転職しようにも、転職活動はまた表面的な部分しかわからない”お見合い”に励むしかない。

(転職先になり得る企業に勤める人間から情報を獲得出来ればよいが、ここでは新卒3年目でそこまでフラットな信頼関係は無い前提である。)

「かつては美しかった(格好良かった)パートナーの今は崩れた姿」と「いつも乗る電車で気になるあの異性」の比較は、そもそももちうる情報がないから正確に行えない。

一時の感情の波をコントロール出来ず、「えいや!」と退職してしまうのかと思ってしまった。

 

 

 

 

【MBA】TOEFL ibt と IELTSのどっちがいいの?②

下記の前回記事からの続き。


TOEFL ibtのガイダンス受講してみて感想。

 

当たり前だが

・「テストは問題作成者・受験者間のコミュニケーションである」

ということ。

 

高校受験・大学受験をした際にも同様のことを予備校講師に言われた記憶があり、ガイダンスを担当された先生がこの事を言われた際は、恥ずかしながらそんなことわかっていると思っていた。

しかしガイダンスが進むにつれて、そうも言えなくなってしまった。

 

中でも一番顔が真っ青になった情報は、

・日本人受験者の多くがネットで何となくTOEFLを知り、設問文を勘違いして回答している人が多い=努力しても点数に現れない or 努力するベクトルを間違えてしまう

ということである。

 

具体例を挙げると、既にTOEFL ibtを受験された方はご存知だろうが、Readingパートには長文が3つあり、それぞれの長文の最後の設問は要約問題となっている。

この問題は、5つの選択肢から”文章を要約している適した文章”を3つ選択する。

・・・とここまではネットで仕入れた知識でわかっているため、受験会場では何となくそれっぽいものを選択する日本人TOEFL受験者が多いらしい。

※悲しいことに、私もその1人である・・・。

 

何が恐ろしいかと言うと、この要約問題、設問文の最後あたりに「下に記載されている文章の後に続く要約文として正しいものを選べ。」と書いているのである!!

 

そのため下に記載されている文章が、例えば「結果を示しており、次に続く文章がbecause (since)...でないと意味がおかしい場合」もありうる。その情報を知っておけば、5つの選択肢から3つを選択するのはとても簡単である。

そして要約問題は、他の問題と異なり2点もらえる。長文3つにそれぞれの要約問題があるため、30点満点中の合計6点がこの問題で左右される。

 

このことを知らずにTOEFL ibtを何十回も受験され、点数が上がらない方もやはり多いとか。。。

 

話は長くなったが、TOEFL ibtは都市伝説(Writingは文字数が多ければ多い程、点数が高くなりやすい等)のようなものが多く存在し、そのほとんど全てが正しくない情報である。

TOEFL ibtに求められていることはちゃんと、設問文に英語で書かれている。ということで、そもそも設問を勘違いして「難しいTOEFL ibtをさらに難しくしているのは私たちが原因である」ことがわかった。

 

結論

TOEFL ibtは難しい。しかしちゃんとした実力を測るには、まずTOEFL ibtで何が問われているかはちゃんとわかった上で受験すること。

→逆にわかった上で対策の勉強を行えれば、効果的にスコアメイクしていきやすいと感じた。「Reading, Listeningを統合的に操るスキルを測るという点では、IELTSよりもTOEFL ibtの方が英語力向上になる」とおっしゃっていた先生を信じたい。

【MBA】TOEFL ibt と IELTSのどっちがいいの?①

MBA留学のために、

TOEFL ibt

・IELTS

の2種類のテストがあるのは知っていたが、

どっちがぶっちゃけいいのかわからなかったので、IELTSとTOEFL -btのガイダンスの両方を受講してきた。

 

今回は、IELTSについてメリット・デメリットを主観でまとめてみた。

 

メリット:

・SpeakingがTOEFL ibtより楽そう=全体的な設問のハードルがTOEFLより難易度低い?!

その理由:

TOEFLのSpeakingはPC画面上にマイクで話すが、IELTSは受験者と試験管の一対一。

 IELTSのSpeakingにおいて確実に聞かれる質問は、「社会人なら仕事(学生なら学業)→住んでいる所は?」などパターン化している印象を受けた。

 ②IELTSを選択する受講者の主な理由は、TOEFLで伸び悩んだことの人が多いらしい。

 

デメリット:

①勉強した項目がいつも試験に出るわけではない点

②学習手段が日本語だと、教材・情報ともに限られている点

その理由:

TOEFLと異なり、出題範囲を勉強しても、出ないケースがある。

 そのためTOEFLに比べて、勉強のやりがいはないらしい。

②最近になってIELTSが日本でも普及したため、参考書はTOEFLに比べて少ない。

 

結論:

MBA留学の準備期間がないのであれば、IELTSのが効率的に思えた

※ただ時間に余裕があるのであれば、TOEFL ibtを先に勉強しておいた方が、本当の英語力がつくとのことらしい。(長期的に顧客になってほしい語学学校のセールストークの気もするが・・・)

  

ちなみに

・IELTSとTOEFL ibtでは行けるMBAが異なる

(※IELTSは欧州系MBA ↔︎ TOEFL -ibt米系MBA

 ため、行きたいMBAのプログラムによっても、IELTSかTOEFL ibtか異なる気がした。

 

※アメリカのほとんどはTOEFL ibtを採用しているので、志望するMBAのプログラムによっても異なる。欧州系MBAはイギリス、もしくはフランスあたりか。

 

 

【就活】備忘録:就職活動をしてみて感じた5つのこと。

【就職活動をしてみて感じた5つのこと。】

 

①就活とは、「企業の求める人材像を明らかにする」→「自分をその人材像になるように化粧(演技?)する努力」を上手く出来た方が勝つ確率が高い

 →どんぐりの背比べで抜け出すためには、その企業に勤めている人っぽいことが大切。企業分析して出た質問を、OB訪問で解決&社員の雰囲気を確認。あとは面接時、人事に○○部署の△△さんっぽいと思われたら勝ちの確率が高い。

 

②新卒で会社を選ぶ=乗り換えが難しいエレベーターに乗ることに近い

 →転職キャリアアップはそもそも難しい。階段をひとつひとつ上がってキャリアアップしていくイメージというよりも、到達できる階が決まっているエレベーターを新卒でひとつ選ぶイメージ。しかし新卒の時点では、その企業がどの階数まで到達できるキャリアパスがあるかはほぼ不明(&不確定)。

 

③会社としての人事へのKPIは、「インターンや本採用における学生の出身大学・内定辞退率の低さなど」である

→人事も自身の高評価獲得を目的として、就職活動における業務を遂行している。どういうロジックで人事の人が行動しているかわかると、企業毎の採用活動の違いがわかって面白い。企業風土などの参考になる。

 

④結局は運

→とはいえ結局は、人事の人の相性など不確定要素にされる。自分がフィットしていると思っても上手く選考が進まない時もあれば、そんなに高く評価してもらえるのか?という所もある。「受かった所が(一番自分に)あっている所」だという説は、結構高い気がする。

 

⑤新卒は、「キャリアの主体性の権利」と「身分の保証」のトレードオフ

→自分の配属先やキャリアは、意思表示は出来ても意向を組んでくれるかは不確定。。しかしその分、ある程度の社会的な立場は保証される。

 

改めて振り返ると上記のような印象を受けた。