【就活】若者が3年で辞める理由について
「若者はなぜ3年で辞めるか」について、私が今更語るとやかく述べる必要性は全く無いが、就職活動してみて学生目線(社会経験がない目線 )から感じたことを、まとめてた。
【1. 現在の就活は、同棲経験のないカップルの結婚】
学生も企業もお互いに取り繕った状態でアツアツのまま就職という、ゴールインするカップルの関係に近い。
「一度同棲してみてから結婚を考えよう」の合理性がなく、奥ゆかしいプラトニックな恋愛こそ、日本の就職活動にでさえ美徳とされるのかもしれない。
※本来のインターンの目的は「同棲経験を少しでもしよう」というものだけど、数日程度お泊まりするだけでは、真の姿は見えてこない。
悪いことに、少し関係をもったカップルが「私たち何だか相性よさそうだから、将来結婚しましょうね」と(関係をもったゆえの後ろめたさを利用され)他の異性を見る機会を奪われているのではないか。インターンは企業が学生を青田買いする機会になっているのでは・・・。
【2.若者が3年で辞める現象はまさに”成田離婚”】
昔の日本のカップルは今よりプラトニックであったせいか、異性との初めて長期間の滞在が新婚旅行だった時代もあったらしい。
幸せ気分も束の間、新婚旅行で異性の嫌な所を見てしまう。成田までの帰路であれほど好きだった異性への気持ちも萎え、離婚するカップル(=成田離婚)が少なからずいた。
就職活動における、学生と企業の関係もまさに内定が幸せの絶頂で、そこから下り坂の新卒3年目の成田離婚に感じた。
【3.”隣の会社の芝生は青い”を生み出す土壌】
学生と企業で、知りうる情報に差(=情報の非対称性)があるため、学生は入社してからでないと企業の真の姿が見えてこない。そのため辞めて転職しようにも、転職活動はまた表面的な部分しかわからない”お見合い”に励むしかない。
(転職先になり得る企業に勤める人間から情報を獲得出来ればよいが、ここでは新卒3年目でそこまでフラットな信頼関係は無い前提である。)
「かつては美しかった(格好良かった)パートナーの今は崩れた姿」と「いつも乗る電車で気になるあの異性」の比較は、そもそももちうる情報がないから正確に行えない。
一時の感情の波をコントロール出来ず、「えいや!」と退職してしまうのかと思ってしまった。