kenair’s blog

修士課程修了後、激務と言われる某コンサルで社畜開始。仕事や仕事以外の勉強について、日々考えていることのまとめ。

期待と現実に差がある時

こんなはずではなかったと思うような局面が最近、頻繁に訪れていた。
詳細は話せないが「同期より劣悪な労働環境にいるのは間違いない」と大勢の第三者からお墨付きを頂いていた(今もそのように評されているが…笑)。最初は「なぜ自分がだけが、このような目にあうのか」と非常に憂鬱で、会社のデスクに向かうのが億劫だったくらいだ。


とはいえ、他人と比較しても現状は好転せず、気持ちは落ち込むだけで、考え方までネガティブになり始めていた。そのような中、人生の大先輩に相談した所、「自分の取り組みを変える事以外で、状況が好転する事はない」とアドバイスをもらう機会があった。その時は「まさか、そんな簡単にこの状況が好転するとは思えない」と思っていたし、半信半疑で「せめて少しでもずつ変えてみるか」と思った程度だった。

 

しかし今思えば、まさにジャストタイミングで素晴らしいアドバイスだった。結果として現在、嫌われていると思っていた先輩社員と非常に良い関係性を築けているし、以前より上司からも案件を任せてもらえるようになった。改めて振り返ってみて、あの時の自分は「憂鬱な職場環境」を変えるために、「考え方」と「行動」を変えられたのだと思う。

 

もちろんその時、言語化できる程の確固たるアイディアは無かったが、後から振り返ってみて、こういうことではないか?というものを下記に、とりあえず3点まとめてみた。

 

1)期待値ベースで物事を捉えるのをやめた
現状がネガティブに感じられるのは、自分の期待値をベースとして、身の回りの状況を捉えているためである。そもそも期待している状況とは、得てして自分にとって都合が良いものが多い。「きっと自分は◯◯してもらえるだろう」という期待を無意識に持つから、「◯◯してもらえなかった」現実に、心が疲弊してしまうのではないかと考えた。
以降、現状をまずゼロとして受け止めて、そこから自分が期待していた状況に改善するためにどうするか考えるように意識している。前より同期と比較して落ち込まなくなり、建設的な思考時間を多く持てるようになったと思う。

 

2)「しないよりする」ようにした
現在をゼロだとすると、プラスになるにしよ、マイナスになるにしよ、何かアクションを起こさない限り、現状は変わらないと考えた。以前は失敗することを恐れていたし、失敗後は萎縮さえしていたが、今は「二度と失敗しないエッセンスが学べたら、一度目は失敗しても許容される」とふてぶてしく割り切っている。
名言に「『失敗』をせずに学べるのが一流で、『失敗して学ぶ』のが二流だ」とあるのだが、自分は凡人だから二流で良いと思っている。むしろ「失敗しても何も学ばない」人が多い世の中で、「一度失敗した事を次はしないように、学び続ける」だけで大きな差別化になるのではないかとさえ考えているくらいだ。

 

3)会社と自己を同一視するのをやめた
入社して真面目に働いていると、自分はずっとそのまま会社で働き続けるものだと、刷り込まれていた。そして「5個上の先輩は、5年後の自分のロールモデルだ」と無意識のうちに捉えてしまっていたが、本当はそうではない事に気づいた。
10年後に転職しても良いはずだし、今の会社で働き続ける選択肢は、数多ある中での1つであっても良いと思えるようになった。そのような考え方をするようになってから、副産物として自分は年次が高い上司に変に萎縮しなくなった。今までは「ずっといる会社だから、先輩社員、ましてや部長クラスに対して失礼があってはならない」と思って肩肘に力が入りすぎていた。
しかし今は「転職する可能性があるのであれば、転職のデッドラインまでに、年次が高い方から極力たくさんの学びを得たい」と怯まなくなり、前よりもストレスが軽減されている。何より一歩前に出て、先輩社員に相談する勇気が持てるようになり、前より居心地が良いと思っている。