「あいつは良いやつ」という評価補正を得るためだけの、飲み会の無意味さ
コンサルタントとして、配属先で自動的に割り振られた縁もあり、IT領域に専門性を持つコンサルタントとしてキャリアを形成していこうと現在日々働いている。
知り合いのITコンサルの先輩をロールモデルとして、自分のキャリアをドライブにするにあたり、若手時代にどんな資格を勉強しておけばいいか、自分なりに整理した。
そして仕事をしながら、その資格勉強のために日々を過ごしている。
その中安最近思うのは、仕事は極力効率よく終わらせる事を目的とし、年数回しか受けられないIT関連の資格勉強に割く時間を極力増やしたいと考えている。
そうなってくると、
・生産性のない飲み会
・同期から誘われる各種イベント
の参加に対して、非常に億劫になってきている。日系企業においては、飲み会がコミュニケーションの機会だとは良くわかっているのだが、(グループ内の季節イベント飲み会を除くと)突発的な目的のない飲み会はコミュニケーションではなくただの雑談に過ぎないのではないか。
往往にして、雑談の多くは「武勇伝」 or 「今と比べて、過去は良かったというお話」 or 「他人の人事異動」の話であり、仕事とは何ら関係性がなく、あったとしても非生産的である。
では、そんな飲み会に参加して唯一得られるものは何か考えた所、
・「あいつは良いやつだ」というレッテル
を上司から得られることでしかないと考えた。そしてそのレッテルがあると、仕事で成果が出せなかった時に「…とはいえ、あいつは良いやつだから」という免罪符が得られるのではないだろうか。
しかし弊社では、飲み会補正で好評価を得られた場合だとしても…
多くの日系企業同様に、若手社員は年功序列で(ほぼ)固定給のため、唯一影響を受ける賞与で年間で数万〜2桁万円程度しか反映されない。
とすると、安くない飲み会の会費と時間的コストを考えると、ペイしたお金とリターンするお金はさほど変わらない。むしろマイナスになりうる可能性もある。
私は飲み会そのものは無駄とは思わないが、「花金だからとりあえず飲みに行く」・「夜遅い時間的まで残業したから、夜の街に繰り出そう」という条件反射は、ある意味で思考停止状態だと考えている。
大先輩の社員の方々と異なり、若手社員は会社が定年まで面倒をみてくれない時代に、「社内の縦関係の交流に精を出す」よりは「転職で引っ張ってもらえるような横の関係性・キャリア(経歴書)を構築するためにどう時間を過ごすか」について、もっと時間を割いて、真剣に考えてもいいのではないかと私は考えている。
「若くて羨ましいね」・「若手社員はもっと遊んでよい!」というアドバイスを多く頂き、自分の頭の整理として上記のように考え、まとめた次第である。
期待と現実に差がある時
こんなはずではなかったと思うような局面が最近、頻繁に訪れていた。
詳細は話せないが「同期より劣悪な労働環境にいるのは間違いない」と大勢の第三者からお墨付きを頂いていた(今もそのように評されているが…笑)。最初は「なぜ自分がだけが、このような目にあうのか」と非常に憂鬱で、会社のデスクに向かうのが億劫だったくらいだ。
とはいえ、他人と比較しても現状は好転せず、気持ちは落ち込むだけで、考え方までネガティブになり始めていた。そのような中、人生の大先輩に相談した所、「自分の取り組みを変える事以外で、状況が好転する事はない」とアドバイスをもらう機会があった。その時は「まさか、そんな簡単にこの状況が好転するとは思えない」と思っていたし、半信半疑で「せめて少しでもずつ変えてみるか」と思った程度だった。
しかし今思えば、まさにジャストタイミングで素晴らしいアドバイスだった。結果として現在、嫌われていると思っていた先輩社員と非常に良い関係性を築けているし、以前より上司からも案件を任せてもらえるようになった。改めて振り返ってみて、あの時の自分は「憂鬱な職場環境」を変えるために、「考え方」と「行動」を変えられたのだと思う。
もちろんその時、言語化できる程の確固たるアイディアは無かったが、後から振り返ってみて、こういうことではないか?というものを下記に、とりあえず3点まとめてみた。
1)期待値ベースで物事を捉えるのをやめた
現状がネガティブに感じられるのは、自分の期待値をベースとして、身の回りの状況を捉えているためである。そもそも期待している状況とは、得てして自分にとって都合が良いものが多い。「きっと自分は◯◯してもらえるだろう」という期待を無意識に持つから、「◯◯してもらえなかった」現実に、心が疲弊してしまうのではないかと考えた。
以降、現状をまずゼロとして受け止めて、そこから自分が期待していた状況に改善するためにどうするか考えるように意識している。前より同期と比較して落ち込まなくなり、建設的な思考時間を多く持てるようになったと思う。
2)「しないよりする」ようにした
現在をゼロだとすると、プラスになるにしよ、マイナスになるにしよ、何かアクションを起こさない限り、現状は変わらないと考えた。以前は失敗することを恐れていたし、失敗後は萎縮さえしていたが、今は「二度と失敗しないエッセンスが学べたら、一度目は失敗しても許容される」とふてぶてしく割り切っている。
名言に「『失敗』をせずに学べるのが一流で、『失敗して学ぶ』のが二流だ」とあるのだが、自分は凡人だから二流で良いと思っている。むしろ「失敗しても何も学ばない」人が多い世の中で、「一度失敗した事を次はしないように、学び続ける」だけで大きな差別化になるのではないかとさえ考えているくらいだ。
3)会社と自己を同一視するのをやめた
入社して真面目に働いていると、自分はずっとそのまま会社で働き続けるものだと、刷り込まれていた。そして「5個上の先輩は、5年後の自分のロールモデルだ」と無意識のうちに捉えてしまっていたが、本当はそうではない事に気づいた。
10年後に転職しても良いはずだし、今の会社で働き続ける選択肢は、数多ある中での1つであっても良いと思えるようになった。そのような考え方をするようになってから、副産物として自分は年次が高い上司に変に萎縮しなくなった。今までは「ずっといる会社だから、先輩社員、ましてや部長クラスに対して失礼があってはならない」と思って肩肘に力が入りすぎていた。
しかし今は「転職する可能性があるのであれば、転職のデッドラインまでに、年次が高い方から極力たくさんの学びを得たい」と怯まなくなり、前よりもストレスが軽減されている。何より一歩前に出て、先輩社員に相談する勇気が持てるようになり、前より居心地が良いと思っている。
MBAじゃなかった。
これから歩むキャリアが見えなかったため、漠然とMBAを目指していた。
しかし最近ふとしたことで、MBAよりも今の自分にとって優先順位が高いものがわかった。
会計、法律、英語の3点だった。
最低限の会計知識すらままならなかったので、まず簿記二級取得を年内か来年までに。
次に法律は、業務分野の国家資格取得を年内に1つ。複数の国家資格があるため、30代までに入り口と出口に該当する資格は抑えておきたい。
最後に、英語は現在の能力維持を目指しつつ、優先順位を一番低めに。
幸いなことに自主的な学習、特に業務に関連する勉学は奨励されているので、仕事後と土日を上手く活用して、2〜3年の間に基本的な所は全て抑えようと思う。
早速、資格スクールの手続きまで終えたので、教材が届くのが楽しみだ。学生の時よりも、社会人になってからの勉強の方が楽しく感じられるのは、自分のキャリアをドライブするために直結している(勉強成果が仕事のアウトプット向上として、可視化されやすい)からだと思う。
コツコツ貯金勉強
最近忙しくて、帰宅してからのインプット作業に時間を中々割けない。
土日にまとまった時間を取って、やりたい勉強が出来る幸せを感じている。
平日の衣食住を効率的に回す方法もわかり始め、ルーティン化してきた。
しばらくの目標は、平日は1時間の勉強をすること。(内訳として、30分は仕事関係の本・資料を読む。残り30分はGMATや英語など自分がしたい学習。)
土日はなるだけ勉強をして、読みたい本を読みたい。
若手社員からでも自己研鑽を推奨する環境、そして競い合うように学び続ける同期の姿が刺激になる。
もちろん毎日出来る訳ではないが、情報の波の中をしばらくは泳ぎ続けていたい。
MBAの対策をそろそろ・・・。
5年以内のMBA進学のため、そろそろゆるりと対策をし始めようと考えている。
調べた所、ざっくりと
①TOEFL / IELTS対策
②GMAT
③エッセイ
の3種類の準備をしないといけないらしい。
自分の場合、来年or再来年と直近でMBAに行く予定ではないので、スコアの有効期限が5年もあるGMATの対策からしようと思っている。(TOEFL / IELTSは2年と短い!)
ちなみに費用についてはトップスクールだと、
・授業料+滞在費:1500万円
・入学するための勉強:500万円
とかな〜りの時間&お金がかかるみたいだった。
そこでトップスクールではなく、海外のEMBA(一年のMBAプログラム)辺りを目指して、極力独学でコスパ重視のMBAを目指そうと検討している。
とりあえず今年は、10月までにはGMATを初受験するスケジュール感で、
下記の本を解き終えてから受験しようと思っている。
(1)アゴスの市販の本 ←全ては解いていないが、テスト傾向を掴む程度に1周した。
(2)The Official Gude For GMAT2017 ←今、ようやく1/3くらい終えた。
(3)マスアカ ←GMAT受験者のお守りらしい、定価2万円が高いから新古品を9千円で購入。届くのが楽しみ!
(4)PC環境のプレテスト ←環境だけセットアップした。
新卒時代の罠
新社会人への不安と期待に一杯ながらも、働き始めた社会人1年目のことを思い出した。 あの時に思っていたこと、今思うことを振り返る機会があったため、少しまとめる。
<1年目思っていたこと>
・新卒時代は修士時代に比べると楽であること
私の体験として、研修が終わって配属されてすぐにする仕事は、(何も考えずに振ってくる)仕事を効率良くさばくことだった。 修士時代に、自分や研究員の研究を進め、研究室内外の雑務をこなしていたマルチ(と当時は思っていた)タスクに比べると、「シングルタスクで許される社会人はなんて楽なんだ」と気が緩んでいる同僚も多かった。もちろん私もそうだった。
<今思うこと>
・新卒時代の過ごし方で(先輩社員たちは)その先の伸びしろを測っている
今の自分に新卒時代と同じように仕事を振られたら、(仕事の緊急度で異なる場合もあるが)下記のレベル感で、質の高いアウトプットになるように取り組むだろう。
(一例)
レベル1:振った仕事を期日までやること(when)
レベル2:振られた仕事の「プロジェクトにおける立ち位置・その目的」を理解した上で取り組むこと(why & what)
レベル3:自分なりの付加価値をつけること(資料が読みやすい・追加資料を要約しておく・自分なりの提案を2案にまとめて、先輩社員が選びやすいようにしておく(which)など)
レベル4:社内の過去案件の資料を読みすすめていく。(インプット作業)
<まとめ>
・もし新卒時代が楽だとしたら、それはまだ忙しくなるほどの信頼を勝ち得ていないということ。
・信頼を勝ち得るために、今自分が任されているこなす+α何が出来るか?を常に考え続けること
・(余裕があれば)今後信頼を勝ち得るチャンスのために、インプット作業をすること。
と、大層偉そうに書いたが、実質今自分ができているかわからない。 自戒をこめて、自分もしっかりとした社会人になるように頑張ろう・・・。
自分の時間のうち、誰の時間をもらい、誰に時間をあげているか。
小さい頃はわからないことがあれば、授業後にでも先生に聞けば「◯◯君は真面目だね〜。」と懇切丁寧に教えてもらえている立場にいた。
しかし仕事上では、目上の人に時間を割いてもらい、わからないことを教えてもらえる機会はほとんど無いに等しい。(これは他の会社では違うのかもしれないがどうなんだろう・・・?)
作業の方向性について共有はするが、逐一細かいコミュニケーションは取らず「阿吽の呼吸で(自分が)やるべきことを察してくれ!」という感じがひしひしと伝わって来る。
相手の時間を極力とらないで、こちらのタスクのために動いてもらうための気遣いの重要性を痛感している。
だからこそ、たまに相談に乗ってもらい、仕事のアドバイスをもらえる機会に恵まれると最高にありがたい。
「教えて育てる手間を割きたくても割けないから、自力で仕事に必要なエッセンスを身につけてくれ!」という状況は痛くわかるが、こちらとしても放置プレーにこのまま身を任せている訳にはいかない。
現時点でわかっている仕事のお作法を身につける手段は2つ、
・優秀な社員の仕事のやり方を真似して盗む
・学閥 or 社内サークルにおける縦の繋がりで、仕事の方法を答え合わせをさせてもらう
どちらかしか新人社員に成長の道がないと思っている。
「活躍する社員は入社して成長して優秀になっているのではなく、そもそも入社する時点で優秀だから活躍している説」はあながち間違いではないのかもしれない。
そんなことだから、東京芸術大学の入学式で言われたという有名な「君達の殆どは芸術家にはなれません。 しかし、君達の中にはほんの一握りの天才がいます。 この学校はその一握りのためにあります。」を営利企業でやっているんじゃないか、この会社は・・・と思った休日の夜だった。